【微妙なニュアンスが表現できるようになる】know / know of / know aboutの使い分け

「know」と「know of」と「know about」。日本語にするとすべて「知っている」になるため、これらの違いの理解に苦しまれている方を良く見かけます。

今回はそんなニュアンス差を理解するため、電車の運転手の山田太郎さんのイラストでわかりやすく学んでいきます。

know

knowを知っている」は良く知られているの基本動詞ですね。

Mary knows Taro.

メアリーは太郎(しっかり)知っている。

この場合の「太郎」は直接的な目的語になり、「メアリーは太郎に会ったことがあるし、仕事や家族、趣味、嗜好などをしっかり知っている」イメージになります。

 

know of 〜

of のイメージは〜自体を漠然と指している

Mary knows of Taro.

メアリーは太郎漠然と)知っている。

上の例文だと「メアリーは太郎のことを聞いたことがある」くらいのイメージになります。

「そういえば誰かが、そんな人のことを言っていたなぁ」くらいなものでしょうか。

 

追加の例文で「of 〜」の漠然としたイメージを固めてしまいましょう。

I was thinking of you.

私はあなたのことを(漠然と)思っていました。

「あなたのこと」をボーっと考えているイメージですね。

 

know about

aboutが付くとに関するいくつかの情報を知っているというイメージになり、know ofよりは良く聞いたり、調べたりして知っている時に使用します。

Mary knows about Taro.

メアリーは太郎について(いくらか)知っている。

この例文でいうと「会ったことはないけど、友人たちの話によく出てくる人で、電鉄会社で運転手をしていることは知っている。でもプライベートのことはあんまり知らない」といういう感じでしょうか。

 

knowが使えない場合

歴史上の人物に使えるのはknow of 〜know about 〜になります。現存していない人にknowは使えません。

例えば、歴史上の人物である「坂本 龍馬」で例文を観てみましょう。

・坂本龍馬について詳しく調べたことがあり、良く知っている場合は

I know about Ryoma Sakamoto.

坂本 龍馬について詳しく知っています。

・そこまで詳しくはないけれど、歴史の授業で聞いたことがある場合

I know of Ryoma Sakamoto.

坂本 龍馬について存在は知っています。

・現存していないのでknowは使えません

❌ I know Ryoma Sakamoto.

 

イメージはつかめたでしょうか?

of 〜about 〜のイメージを覚えておくと、微妙なニュアンスの違いを表すことができますよ。

by 各務 乙彦

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