英語ができないまま海外駐在しても大丈夫?現地で困らないための準備や学習方法を徹底解説!

英語に自信がなくても、業務経験や専門知識などが評価され、海外駐在に選ばれることはあります。
ただし、英語が苦手なままだと、仕事だけでなく買い物や病院などの日常生活でも困る可能性があります。
完璧を目指すより、まずは確認・報告・依頼・質問など、仕事や生活でよく使う英語を身につけましょう。
この記事では、英語ができないまま海外駐在する場合に起こりやすい問題や、赴任前に準備しておきたいこと、現地で役立つ英語の学習方法をわかりやすく解説します。
英語ができない場合でも海外駐在は可能!ただし事前の準備は必須

海外駐在では、赴任直後に通訳や日本人社員、現地スタッフの助けを借りたり、会社の語学研修を利用したりできる場合があります。
そのため、英語が完璧でなくても、すぐに仕事や生活が成り立たなくなるとは限りません。
ただし、周囲の支援だけですべての場面に対応することは難しいため、赴任前から自分に必要な英語を準備しておくことが大切です。
英語ができない状態で海外駐在する前に準備が必要な理由は、次の通りです。
- 自分で英語を使う場面を避けられないから
- 一般的な英会話だけでは対応できない場面があるから
- 翻訳ツールが間に合わない場面があるから
以下からは、それぞれの理由について詳しく見ていきます。
自分で英語を使う場面を避けられないから
通訳や日本人社員がいる職場でも、すべてのやり取りを代わってもらえるとは限りません。
会議で突然意見を求められたり、現地社員から相談を受けたり、取引先から電話がかかってきたりするなど、自分で英語を使わなければならない場面があります。
特に管理職として赴任する場合は、部下への指示や進捗確認、問題が起きたときの判断などを日常的に行います。
毎回通訳を介していると時間がかかるだけでなく、自分が伝えたい細かな意図や緊急度が十分に伝わらない可能性もあるのです。
まずは、赴任後に担当する仕事を具体的に思い浮かべ、英語を使う場面を洗い出しましょう。
会議での発言や報告、依頼、指示など、使う頻度が高いものから練習すると、限られた準備期間を効果的に使えます。
一般的な英会話だけでは対応できない場面があるから
海外駐在で必要になるのは、あいさつや買い物で使う日常英会話だけではありません。
業界用語や自社の商品名、作業工程、品質基準、納期、契約条件など、自分の仕事に関する英語も必要です。
また、必要な英語は、赴任先が英語圏かどうかだけでは判断できません。
社内で使われている共通語や、上司・部下・取引先が話す言語、自分が参加する会議の内容などによっても変わります。
赴任前には、次のような点を確認しましょう。
- 社内で使われている共通語
- 上司や部下が主に使う言語
- 顧客や取引先と話す機会
- 自分が担当する商品や業務
- 会議や交渉へ参加する頻度
- 通訳や日本人社員から受けられる支援の範囲
一般的な英会話を幅広く学ぶだけでなく、自分の担当業務で実際に使う言葉や表現を優先して覚えることが重要です。
翻訳ツールが間に合わない場面があるから
翻訳ツールは、メールや資料の内容を確認したり、伝えたい文章の下書きを作ったりするときに役立ちます。
しかし、会議中に発言を求められたときや急な電話に対応するときなど、その場で返事をしなければならない場面では、翻訳結果を待っていられないことがあります。
また、翻訳された文章が業界用語や社内独自の表現、話し手の意図まで正確に反映しているとは限りません。
特に価格や納期、責任の範囲などに関する話では、翻訳結果をそのまま使うのではなく、相手と認識が合っているかを確認する必要があります。
翻訳ツールは便利な補助として活用しながらも、よく使う確認や聞き返しの表現は、自分の言葉ですぐに伝えられるよう練習しておきましょう。
海外駐在で英語ができないと起こりやすい困りごと

英語が十分にできないまま海外駐在すると、仕事と日常生活の両方で意思疎通のずれが起こりやすくなります。
海外駐在で英語ができないと起こりやすい困りごとは、次の通りです。
- 理解が遅れ対応も後手になる
- 自分の意見を言えない
- 現地社員と意思疎通ができない
- 取引先との認識がずれて問題が起きる
- 雑談ができず信頼関係を築きにくい
- 日常生活の手続きや緊急時の対応に困る
以下からは、それぞれの困りごとについて詳しく見ていきましょう。
理解が遅れ対応も後手になる
会議や打ち合わせの内容を十分に聞き取れないと、何が決まり、自分が何をすべきなのかを把握するまでに時間がかかります。
周囲がすでに動き始めているにもかかわらず、自分だけ対応が遅れたり、認識違いによる手戻りが発生したりする可能性もあります。
そのため、周囲の支援を前提にするのではなく、赴任後に自分が英語を使う場面を想定して準備しておくことが大切です。
自分の意見を言えない
英語に自信がないと、間違いを恐れて発言を控えてしまうことがあります。
しかし、黙っていると、相手から「賛成している」「意見がない」「内容を理解している」など、実際とは異なる受け取られ方をする可能性があります。
長く、流ちょうに話す必要はありません。
短くても、自分の立場や懸念を言葉にする習慣を身につけましょう。
現地社員と意思疎通ができない
現地社員へ指示を出す際に、作業内容だけを伝えても、期待した結果にならない場合があります。
目的や優先順位、完了の基準が分からなければ、予想外の問題が起きたときに、相手が適切に判断しにくいためです。
指示を出すときは、少なくとも次の内容を伝えましょう。
- 何を行うのか
- なぜ必要なのか
- いつまでに行うのか
- 何を優先するのか
- どの状態になれば完了なのか
- 問題が起きた場合は誰に報告するのか
口頭で説明した後に、要点をメールやチャットで残す方法も効果的です。
また、相手に内容を言い直してもらうと、お互いの理解が合っているか確認しやすくなります。
取引先との認識がずれて問題が起きる
価格や納期、数量、品質、担当範囲などの認識がずれると、取引先とのトラブルにつながる可能性があります。
会話中は理解できたつもりでも、お互いが異なる意味で言葉を捉えていることがあるため注意が必要です。
重要な条件は口頭だけで終わらせず、会議後に文章で確認しましょう。
数字には通貨や単位を付け、日付は年月日まで書くなど、複数の解釈が生まれにくい表現を使うことが大切です。
雑談ができず信頼関係を築きにくい
会議の前後や昼食時の短い雑談は、相手の人柄や考え方を知るきっかけになります。
仕事以外の会話を重ねることで、相談や質問をしやすい関係を築ける場合もあります。
難しい表現を覚えるよりも、身近な話題を英語で話せるようにしておくと安心です。
ただし、政治や宗教、家族、年齢などの話題は、国や相手によって受け止め方が異なります。
赴任先の文化や職場の雰囲気を確認しながら、話題を選びましょう。
日常生活の手続きや緊急時の対応に困る
海外生活では、病院や住居、銀行、買い物、交通機関、警察などでも、自分の状況や希望を伝える必要があります。
特に病気や事故、盗難などが起きた場合は、必要な情報を伝えられないと、対応が遅れる可能性があります。
緊急時に備えて、症状を説明する表現や、助けを求める表現、住所や現在地を伝える表現なども練習しておくと安心です。
仕事で使う英語だけでなく、生活や緊急時に必要な英語も赴任前から準備しましょう。
「海外駐在で英語ができない」を変える方法

海外駐在に向けた英語学習では、目的を決めずに幅広く勉強するのではなく、赴任先で実際に英語を使う場面を想定して練習することが大切です。
英語ができない状態を変えるための方法は、次の通りです。
- 必要な場面と赴任までの期間から学ぶ内容を絞る
- 知っている言葉を「仕事で使える英文」に組み立てる
- 間違いを修正してもらえる学習環境を持つ
- 【赴任後】現地で困った内容をその日の学習で使う
では以下からは、赴任前から赴任後まで続けたい学習方法について詳しく見ていきましょう。
私たちグローバルスクエア英語教室では、日本語と英語の文構造の共通点と相違点に着目し、英語だけでなく日本語も基本5文型で捉えます。
日本語の「てにをは」に頼った考え方から離れ、日本語で考える力を英語で話す力へつなげる独自のメソッドで「文構造力」を鍛えます。
単語や文法を知っていても、会議や報告で英文を組み立てにくい方は、文構造力の学び方を詳しくご覧ください。
必要な場面と赴任までの期間から学ぶ内容を絞る
短期間ですべての英語を身につけようとすると、仕事や生活で本当に必要な内容を練習する時間が足りなくなります。
教材を選ぶ前に、赴任先で英語を使う場面と、準備に使える期間を確認しましょう。
赴任前に確認しておきたい内容は、次の通りです。
- 赴任までに何日・何か月あるか
- 誰と英語で話すのか
- どのような業務で英語を使うのか
- 会社からどのような支援を受けられるか
上司や顧客、取引先、現地社員など、話す相手によって必要な表現は異なります。
また、会議や報告、指示、交渉といった使用場面や、通訳・語学研修を利用できる範囲も確認しましょう。
特に優先したいのは、次のような場面で使う英語です。
- 聞き返しや確認
- 報告・連絡・質問
- 指示や依頼
- 会議での意見
- 信頼関係を築くための雑談
赴任までの残り期間に応じた学習内容の一例は、次の通りです。
| 赴任までの期間 | 優先する内容 | 具体的な取り組み |
|---|---|---|
| 1か月未満 | 仕事や生活を止めないための表現 | ・聞き返し、確認、保留、訂正などの定型表現を優先して覚える ・自分の担当業務や商品、顧客、現在の課題についても短く説明できるようにしておく ・病院や住居、交通、警察などで使う表現も準備しておく |
| 1~3か月 | ・英文の基礎 ・業務表現 |
・主語・動詞・時制、疑問文、否定文など、中学英語の基礎を復習する ・仕事で使う名詞や動詞、数字、条件を伝える表現を覚える ・会議や報告を想定した聞く・話す練習を繰り返す |
| 3か月以上 | ・文構造 ・実務に近い4技能 |
・英文の骨格を意識しながら、資料を読む、会議内容を聞く、要点をまとめる、自分の意見を話す練習をする ・プレゼンや交渉、現地社員への指示、雑談なども、実際の業務に近い形で練習する |
赴任までの期間が短いほど学ぶ範囲を広げすぎず、使う頻度が高く、仕事や生活への影響が出やすい場面に集中することが重要です。
知っている言葉を「仕事で使える英文」に組み立てる
単語や文法を知っていても、会議や報告になると英語が出てこないことがあります。
知識が足りないだけでなく、知っている単語を英語の語順で組み立てる力が十分に身についていないことも、原因の一つとして考えられます。
英語が出てこない主な理由として、次のようなものが挙げられます。
- 日本語と英語の語順の違いを意識していない
- 文の中心部分と詳しい説明を分けて考えられない
- 覚えたフレーズを別の場面へ応用できない
- 語順や伝え方の間違いを修正できていない
フレーズをそのまま暗記するだけでなく、主語と動詞を決め、必要な情報を後から加える練習を行いましょう。
基本的な進め方は、次の通りです。
| 順番 | 取り組む内容 | 進め方 |
|---|---|---|
| 1 | 中学英語の基礎を復習する | 難しい文法を広く学ぶ前に、主語、動詞、時制、疑問文、否定文などを正しく使えるようにする |
| 2 | 英文の骨格を見つける | 基本5文型を意識し、主語、動詞、目的語など、文の中心となる部分を確認する |
| 3 | 自分の業務で使う単語を当てはめる | 製品、工程、納期、品質、売上など、担当業務でよく使う単語を英文の骨格に入れる |
| 4 | 日本語を短い英文へ変える | 長い日本語を一度に訳さず、内容をいくつかに分けて、主語と動詞から組み立てる |
| 5 | 音声を聞いて声に出す | ・英文の意味と構造を確認してから音声を聞き、少し遅れて声に出す ・音のつながりや話す速さにも慣れる |
| 6 | 会議や報告を想定して話す | 進捗報告や問題説明、指示、依頼、交渉などを想定し、自分の意見と理由を短く伝える練習をする |
| 7 | 毎日短時間でも続ける | ・通勤前や昼休み、就寝前など、英語に触れる時間を決める ・週末にまとめて学ぶよりも、短時間でも毎日続ける |
単語や文法を覚えるだけでは、会議や報告で英語が出てこないことがあります。
知っている英語を実際に使える英文へ変えるには、文構造を理解し、自分で文を組み立てる練習が重要です。
間違いを修正してもらえる学習環境を持つ
一人で英語を学んでいると、自分では語順や発音、伝え方の問題に気づきにくいことがあります。
誤った表現を修正しないまま繰り返すと、その言い方が癖として定着してしまう可能性もあります。
そのため、自分の弱点や間違いを客観的に確認できる学習環境を持つことが大切です。
主な学習手段と、それぞれに向いている方は次の通りです。
| 学習手段 | 向いている人 | 補足 |
|---|---|---|
| 独学 | 費用を抑え、自分のペースで進めたい方 | ・学ぶ範囲の判断や間違いの発見を自分で行う必要がある ・自分の発話を録音したり、添削サービスを活用したりする |
| オンライン英会話 | 話す量を増やし、会話への抵抗を減らしたい方 | 雑談だけで終わらないよう、練習したい業務場面や直してほしい点を講師へ具体的に伝える |
| 英会話教室 | 弱点を把握してもらい、順序立てて学びたい方 | 会話量だけでなく、英文の組み立て方まで指導してもらえるかを確認する |
| 会社の研修 | 費用負担を抑え、赴任者向けの内容を学びたい方 | 自分の役職や担当業務、赴任先で使う言語に合った内容かを確認する |
どの方法を選ぶ場合も、ただ「英語を直してほしい」と伝えるのではなく、「会議で結論を先に言えない」「指示が長くなりやすい」など、改善したい点を具体的にしておくことがポイントです。
修正してもらった英文はその場で終わらせず、記録して繰り返し使います。単語や相手、場面などを入れ替えて練習すると、別の状況でも応用しやすくなります。
また、赴任後も学習を続ける予定がある場合は、海外から受講できるか、時差や勤務時間に合った時間帯を選べるかも事前に確認しておきましょう。
【赴任後】現地で困った内容をその日の学習で使う
海外で生活しているだけで、仕事に使える英語が自然に身につくとは限りません。
分からなかった表現や、うまく伝えられなかった内容をそのままにせず、その日のうちに学習へ取り入れることが大切です。
赴任後に続けたい取り組みとして、次のようなものがあります。
- 分からなかった表現をその日のうちに確認する
- 現地社員が使っていた自然な表現を取り入れる
- 会議前に発言内容を英語で準備する
- 現地ニュースや英字記事に触れる
- 毎日短時間でも英語を使い続ける
現地社員が使っていた表現を取り入れる際は、誰に対して、どのような場面で使われていたのかまで確認しておくと、実際の会話でも使いやすくなります。
また、会議前には自分の発言を「結論」「理由」「次の対応」に分けて整理しておくと、急に意見を求められたときにも対応しやすくなります。
あわせて、想定される質問と回答も準備しておくと安心です。
さらに、現地や業界のニュースに触れることで、仕事に必要な語彙を増やせるだけでなく、会議前後の雑談に参加するきっかけにもなります。
グローバルスクエア英語教室でも英字新聞を授業に取り入れ、実際のビジネスで使われる英語に触れながら学習を進めています。
赴任中に実際に困った場面をそのまま学習材料にし、次に同じ状況が起きたときに自分の言葉で対応できる状態を目指すことが、実践的な英語力につながります。
海外駐在に必要な英語力は、文の組み立て方から身につけよう!

英語が十分にできない状態でも、業務経験や専門知識を評価され、海外駐在に選ばれることはあります。
しかし、赴任後は、会議や報告、現地社員への指示、取引先との調整、日常生活の手続きなど、自分で英語を使わなければならない場面を避けられません。
そのため、表現を丸暗記するだけでなく、英語の語順と文の骨格を理解し、伝えたい内容に合わせて英文を組み立てる力を身につけることが大切です。
グローバルスクエア英語教室では、日本語と英語の文構造の共通点と相違点に着目し、英語だけでなく日本語も基本5文型で捉えます。
日本語運用能力を英語運用能力へつなげる独自のメソッドによって、仕事で自分の考えを英文にするための「文構造力」を鍛えることが特徴です。
オンラインで受講できるため、海外赴任前の準備はもちろん、受講環境が整っていれば、駐在中も継続して学習できます。
「英会話スクールに通っても、仕事になると英語が出てこない」「海外赴任に向けて、実際に使える英語を身につけたい」と感じている方は、文構造から英語を学び直す方法も検討してみてください。
無料体験レッスンでは、グローバルスクエアの学習方法を実際に体験できます。
海外駐在で必要となる英語力を身につけるために、自分に合った学び方かどうか確かめてみてはいかがでしょうか。









